【憲法トリビア㉓】私擬憲法って?

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私擬憲法って?

私擬憲法(しぎけんぽう)とは、1887年の大日本帝国憲法発布以前に、民間で検討された憲法の私案のことで、現在60以上の存在が知られています。
1881年(明治14年)に交詢社は『私擬憲法案』を編纂・発行し、植木枝盛は私擬憲法『東洋大日本国国憲按』を起草しました。1968年(昭和43年)に東京・多摩地区の農家の土蔵から発見されて有名になった『五日市憲法』は地方における民権運動の高まりと思想的な深化を示しています。
これらは大日本国憲法に取り込まれることはありませんでしたが、100年以上も前に民間レベルで活発に憲法について議論、検討されていたというのは驚きです。

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