【憲法トリビア㉒】憲法のない国って?!
実は憲法がない国があるってご存知でしたか?
憲法がない国は現在9カ国といわれています。イギリス、ニュージーランド、サウジアラビア、オマーン、イスラエル、リビア、サンマリノ、ブータン、バチカン
その中の代表国がイギリスといわれています。
正確にはイギリスには憲法がないわけではなく、「イギリス憲法」という1つの憲法という集大成された法律が存在しないということです。
こうした憲法を「不文憲法」といい、日本をはじめ大多数の国は、特定の憲法法規を持った「成文憲法」の国であるといいます。
イギリスでは、中世に作られたマグナカルタ、名誉革命の時に作られた権利の章典など歴史的な文書、重要とされている裁判の判例法、政治的な重要慣習などが「憲法」とされています。
よって慣習を変更する法律を作ったり、新たな重要法を制定すれば、憲法改正となります。特別な多数決は必要なく、単純過半数の多数決で改正ができます。
こういうことで、イギリス憲法は改正手続がしやすい「軟性憲法」といわれています。
他方、日本国憲法のように特別の改正手続を設けている憲法は「硬性憲法」といいます。