【憲法トリビア⑱】イギリスにも憲法はある!
イギリスにも憲法はある!
よく、「イギリスに憲法はない」、といいますが、それはたとえば「日本国憲法」、「アメリカ
合衆国憲法」というように、憲法と名前のついた法律がないという意味で、憲法と名前がついてい
なくても、憲法に書いてあるような内容を定めた法律(憲法的法律)はあります。また、歴史的に
発生し、継続されてきた制度なども憲法的慣習として、憲法の一部を構成しています。
たとえば、今年制定800年を迎えたマグナカルタや、世界史でよく出てくる権利の請願、権利
の章典、人身保護法などは憲法的法律の例ですし、内閣制度や「王は君臨すれども統治せず」とい
う一文で表される立憲君主体制なども憲法的慣習の例です。
つまり、「イギリスには、憲法という名前のついた法律はない」というが正確なわけです。