【憲法トリビア⑪】幻の伊豆大島暫定憲法
幻の伊豆大島暫定憲法
第2次世界大戦終戦直後の1946年1月連合軍総司令部(GHQ)の覚書で
伊豆諸島が日本から切り離されることになり伊豆大島の島民が約1か月で作成した。
全23条からなり前文には「旺盛な同義の心に徹し万邦和平の一端を負荷しここに
島民相互厳に誓う」と平和主義をうたい、1条には「伊豆大島の統治権は島民にあり」
と主権在民を明記した。52日後に連合軍総司令部(GHQ)の指令が修正されたこと
により、本土復帰が果たされ伊豆大島暫定憲法の施行は幻に終わった。
1997年に発見された憲法原本などの史料が現在所在不明になっており大島町が
所在を調査している。